無知から始まる好奇心

暇人ヒマジンの気まぐれアウトプット

アメリカンスナイパー

どうも、暇人ヒマジンだ。

丁度時間もあったので、DVDを借りてきた。

クリント・イーストウッド監督の35品目の作品「アメリカンスナイパー」だ。

実話をもとにした映画であり、物議を醸した映画でもある。クリスカイルという米国史上最強の狙撃手の物語である。物語というとあれだが、戦争ドラマでもありヒューマンドラマでもあり、見方によっては色々とあると思う。映画だから解釈はどうあっても良い。戦争映画は私は嫌いではない。戦争はもちろん嫌いだ。絶対に起きてほしくはない。映画の世界とはいえ、中々にハリウッドが生み出す世界は恐ろしさを見る者に感じさせる。監督の影響もあって、本作品はクリスカイルというある種の英雄を如実に生々しく映し出している。この映画を見ていると、果たして何が正しいのかが怪しくなってくる。モロッコを撮影の舞台に、イラクの戦場をリアルに映し出す。彼の妻タヤは「戦争が影響を与えないものはない」という。クリスは4度イラク戦争に駆り出し、実に1000日程戦地に滞在し、殺した数は160人超。当然ながら、帰国後は心ここにあらずという状態でPTSDを患う。闘病との最中、味方を国家を救うために、負傷した軍人たちとコミュニケーションを取る中で次第に元の自分を取り戻していく。だが、神は彼を見放すのだろうか。それとも代償だろうか。軍人仲間に銃殺され、彼の生涯は若くして幕を閉じるのだ…。

非常に人間味のある作品である。人を殺して人間味のあるとはいかがなものかという見方もあるが、どこか温かみと戦争やなぜ生きるのかという問いなどに対して、様々に思考を巡らすのである。これほどまでに注目されたスナイパーはいない。寡黙な彼はある種の英雄として存在した。日本人としてはどう見るだろうか。その点、各々思うところがあるだろう。

この作品は、ただの戦争映画ではない。心を揺すぶられる。見て損は無い。